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郷土三原ゆかりの人たち 沢井常四郎(さわい つねしろう)

記事ID:0002899 更新日:2014年4月1日更新

  1871(明治4)年~1949(昭和24)年

 郷土史家で三原市立図書館の生みの親です。
 御調郡 篝村(現在の三原市八幡町)の沢井家に生まれました。
 兄の高楠順次郎博士をはじめ弟は医学博士など兄弟みな各界で活躍しました。
 常四郎は早くから教育界に志し,20歳で教員の資格をとり,三原をはじめ県内や岡山県の小・中学校・ 師範学校で,多くの生徒を指導しました。
 1924(大正13)年に定年退職し,三原の本町に住むことになりました。
 沢井家には,そのころ約4000冊の書籍がありましたが,常四郎はこの書籍をすべて館町に家を借りてそこに移し,公立図書館がなかった三原町に私立図書館としてみんなに開放しました。
 同じ年に三原町は,公立図書館の設立許可をもらいましたが,三原町に蔵書や予算が少ないことなどで,すぐには建設されませんでした。
 1930(昭和5)年にやっと三原町立図書館の建設工事が始まりますが,この間,三原町は常四郎を名目の三原図書館長に任命します。
 建設までの沢井館長の努力はひとかたならず,135名の住民有志より建設寄付を募集した苦労は大変なものでした。
 その上,私立図書館蔵書もすべて新しくできた図書館に寄贈され,郷土史家として資料を集めたり,多くの写本を完成させるなど,言葉につくせないほどの功績がありました。
 三原市立図書館は彼の遺産といってよいものです。
 生涯の後半は,郷土史の編さんと図書館の整備に身を投げ出し,多くの著書も残しています。
 主なものに「御調八幡と八幡荘」「御調郡誌編述」 「増補三原志稿」「芸備の荘園」があります。

 沢井常四郎

みはら再発見


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