「三原市立学校適正配置検討懇話会」の第1回会議が平成19年7月13日に開催されました。会長,副会長を選出し,事務局からの事業趣旨等の説明の後,今後の検討内容,進め方について討議がされました。
三原市立学校適正配置検討懇話会
役職 | 氏名 | 所属団体・役職 |
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委員(会長) | 小原 友行 | 広島大学大学院教授 |
委員(副会長) | 中尾 佳行 | 広島大学附属三原学校園長 |
委員 | 竹志 範昭 | 三原市立小学校長会会長 |
委員 | 豊田 実夫 | 三原市立中学校長会代表 |
委員 | 高橋 一昭 | 三原市PTA連合会会長 |
委員 | 松本美恵子 | 三原市PTA連合会母親代表 |
委員 | 東風上清剛 | 如水館中高等学校校長 |
委員 | 坂本 和子 | みはらウィメンズネットワーク会長 |
委員 | 井上 武典 | 本郷町地域学識経験者 |
委員 | 高田 昭夫 | 久井町地域学識経験者 |
委員 | 須内 智則 | 大和長地域学識経験者 |
第1回懇話会の概要
【議題】
1 会長・副会長選出
委員の互選により,会長に小原友行委員,副会長に中尾佳行委員に決定。
2 ワーキング部会委員の選任
会長指名により,次の5名に決定。
小原友行委員,中尾佳行委員,高橋一昭委員,坂本和子委員,高田昭夫委員
(アンケートの実施,集約や,懇話会の資料作成を行う。)
3 学校適正配置に関する経緯及び現状報告について
○事業概要説明(事務局から)
(1)平成14年2月に旧久井町,平成16年2月に旧三原市でそれぞれ公立学校の適正配置に関する検討委員会が開かれ提言が出されている。(旧久井町答申(PDFファイル形式),旧三原市報告)
しかし,どちらも合併前の行政区域に限られているため,平成17年3月の市町合併以降,新市において今回改めて適正配置に関する意見を伺うものである。
(2) 「三原市立小中学校の現状」による概要説明。
4 懇話会の役割について
三原市がめざす教育の方向性や子ども像を示し,それを実現するための理想的な教育環境・学校・学校規模がどのようなものか,そのためにどのような手立てが必要かを提言していく必要がある。
これらを導くには,市民が何を求めているかを探る必要があり,今回新たに市民アンケートを実施していく。
5 自由討論
- 小規模校に係わってみて,施設,設備も小規模であることがデメリットと言えるが,学力向上に関しては,大規模校より若干良い面もあるのではないかと考える。
- 少人数に慣れると,大勢の前では萎縮してしまい,十分力が発揮できない状況が見受けられる。コミュニケーション能力を高めていくには,大勢の中でもまれるほうが良いのではないか。
- 1学級の人数が多いと,授業で教師の声が聞き取りにくい場合があったり,授業に集中できない場合があったりするようである。また,複式学級については不安な部分もある。
- 経験からは,学校では進級するとクラス替えがあったものであるが,新しいクラス替えがあると不安も伴う反面,新鮮な気持ちになれるという面もある。最近の傾向として人付き合いや人間関係を築くことが苦手な子どもが増えている。小中学生の時には,より多くの知らない人と同じクラスになることが有効な体験になるのではないか。
- ニート対策にかかわって実感する問題点は,コミュニケーションがとれないことである。これから成長していく過程においては,多くの人にもまれていくことが必要である。学校でいうならある程度中規模以上の学校で育てる方がいいのではないかと思う。
- コミュニケーションの基本は,まず教師と子どもがコミュニケーションをとることではないか。今の教師はパソコンに追われ,心のゆとりが少なくなっており,子どもと向き合っているとはいえない面もある。人の話に耳を傾けることができる子どもを育てることが重要である。
- やはり,コミュニケーション能力を身につけさせるためには,ある程度の人数が必要である。これまで,1学年1学級が普通であったところに2学級ができた学年でクラス替えがあり,トラブルも出たようであるが,クラス替えに伴うトラブルは(刺激しあうと言う面から言えば)悪いことではない。
- 職場体験学習や総合学習の状況を見ると,地域が大きくかかわっている。地域の活性化には元気のある学校が地域にあるかないかが大きくかかわってくる。
- 幼小中一貫教育の中では,協働と人間関係を身につけさせることに取り組んでいる。自ら伸び,主体的に生きていく力を身につけ,得た知識を世の中にどれだけ活用していけるか,豊かなものを提供できるかということを考えられる人間を育てていきたい。
- 小規模校は悪いわけではなく,メリットもデメリットもある。ただ,多くの人との出会いが少ないというデメリットをどのように克服していくかが課題である。また,地域事情を考えると,中学校区を中心とした地域のコミュニティで子どもを育てていくというシステムがすでにあるので,この基本的な体制は大事にする必要がある。さらに,合併後の三原市では,子どもたちをどのような大人に育てていきたいかという見通しを明らかにしていく必要がある。人間関係力,国際性,コミュニケーション能力を身につけさせ,知・徳・体のバランスがとれた子どもたちを育てるうえで必要となる教育環境・学習環境をどうするかということを懇話会で出していかなければならないと思う。
次回開催は,8月17日(金曜日) 9時00分から10時30分とする。
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