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高齢者帯状疱疹予防接種について
高齢者を対象とした帯状疱疹予防接種について
令和7年4月1日から高齢者を対象とした帯状疱疹ワクチンの定期接種が始まります。
また、令和7年度は、定期接種の対象から外れる66歳以上の人を対象とした接種費用の助成事業も実施します。
各制度の内容については、それぞれのページをご覧ください。
 〇令和7年度高齢者帯状疱疹定期予防接種について
 〇令和7年度高齢者帯状疱疹予防接種費用助成事業について
 〇よくあるお問い合わせについて(帯状疱疹予防接種)
帯状疱疹とは
 過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に残った水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、一般的には、特定の神経に沿って体の左右いずれかに、帯状に水疱ができる病気です。水疱ができると痛みが出ることがあり、また、皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」を発症し、日常生活に支障をきたすこともあります。
 帯状疱疹は、70歳代で発症する人が最も多くなっています。
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(阪大微研:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)、組換えワクチン(GSK社:シングリックス)の2種類があり、接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などが異なっていますが、いずれのワクチンも帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
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 | 生ワクチン(ビケン) | 組換えワクチン(シングリックス) | 
| 接種回数 | 1回 | 2回 | 
| 接種スケジュール | - | 通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種 ※病気や治療により、免疫機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。 | 
| 接種できない人 | ・明らかな発熱(通常37.5℃以上)ある人 | |
| ・病気や治療によって免疫が低下している人 | (免疫の状態に関わらず接種可能) | |
| 接種に注意が必要な人 | ・心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患などの基礎疾患がある人 | |
| ・輸血やガンマグロブリンの注射を受けた人は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた人は治療後6か月以上置いて接種してください。 | ・血小板減少症や凝固障害のある人、抗凝固療法を受けている人 | |
帯状疱疹ワクチンの効果
| 効果の内容 | 接種後年数 | 生ワクチン (ビケン) | 組換えワクチン | 
| 帯状疱疹に対する発症予防効果 | 1年 | 6割程度 | 9割以上 | 
| 5年 | 4割程度 | 9割程度 | |
| 10年 | - | 7割程度 | |
| 帯状疱疹後神経痛に対する発症予防効果 | 3年 | 6割程度 | 9割以上 | 
帯状疱疹ワクチンの安全性
ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。
接種後に気になる症状があった場合は、接種した医療機関の医師に相談しましょう。
| 主な副反応の発現割合 | 生ワクチン(ビケン) | 組換えワクチン | 
| 70%以上 | - | 注射部位の疼痛 | 
| 30%以上 | 注射部位の発赤 | 注射部位の発赤、筋肉痛、疲労 | 
| 10%以上 | 注射部位のそう痒感・熱感・腫脹・疼痛・硬結 | 注射部位の腫脹、 | 
| 1%以上 | 発疹、倦怠感 | 注射部位のそう痒感、 | 
※頻度は不明ですが、生ワクチンについてはアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。
他のワクチンとの同時接種・接種間隔
 いずれの帯状疱疹ワクチンについても、医師が特に必要と認めた場合は、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチン等の他のワクチンと同時接種が可能です。
 ただし、生ワクチン(ビケン)については、他の生ワクチンと27日以上の間隔を置いて接種してください。
接種を受けた後の注意点
 ワクチンの接種後30分程度は安静にしてください。また、体調に異常を感じた場合には、速やかに医師へ連絡してください。
 注射した部分は清潔に保つようにしてください。接種当日の入浴は問題ありません。
 接種当日の激しい運動は控えてください。


 
	 
	 
			