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中国地方も梅雨入りし、今年も本格的な出水期を迎えました。
集中豪雨や長雨による洪水、土砂災害の危険性が高まります。
近年、気候変動の影響により、かつてない規模の気象災害が発生しており、その脅威は年々増しています。
本市に甚大な被害をもたらした「平成30年7月豪雨災害」では、21名の方の尊い命が失われ、また、多くの家屋が被害を受け、市内全域で断水が発生するなど、生活に深刻な影響が及んだことは記憶に新しいところです。
この災害で犠牲となられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
私たちは、この災害から学んだ教訓を活かし、将来にわたって災害に備えていかなければなりません。
梅雨の最盛期を迎える前に、皆様には今一度、災害への備えについて、ご確認いただきたいと思います。
災害発生時の安全確保を最優先に考え、避難は早ければ早いほど安全です。
市から避難情報が発令された際には、速やかに安全な場所へ避難してください。
特に、避難に時間がかかる方は「高齢者等避難」が発令された時点で、それ以外の方は「避難指示」が発令された時点で避難を開始し、迅速な行動を心がけてください。
水害が発生した場合、道路の浸水などにより、予定していた避難場所へたどり着けない可能性もあります。事前に、安全な知人・友人宅、市や自主防災組織が開設する避難所など、複数の避難先と避難経路を確保しておきましょう。
災害発生直後には、物資の調達が困難となる可能性が高いため、最低でも3日分、できれば1週間分の水や食料、生活用品などを備蓄しておくことをお勧めします。
リュックサックなど持ち運びやすいものに詰め、避難時にすぐに持ち出せるように準備しておいてください。
自然災害は予測不可能なものです。しかし、日頃から備えをしておくことで、被害を最小限に抑えることができます。
市民の皆様一人ひとりが、「自分の命は自分で守る」という意識を持ち、身を守るための備えをお願いいたします。
令和7年6月20日
三原市長 岡田 吉弘