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75歳以上の高齢者の保健事業と介護予防事業について

記事ID:0138010 更新日:2023年3月27日更新

高齢者が抱えやすい「フレイル」等の多様な課題に対応した保健事業と介護予防等の一体的な事業を行っています

 高齢者が抱える「フレイル(※)」等の心身の多様な課題に対応した保健事業を行うため、運動、口腔、栄養、社会参加等の観点から、三原市での保健事業と介護予防を一体的に取り組むものです。

 この一体的実施事業を展開し、高齢者の特性である「フレイル」を予防することで、市民の健康寿命の延伸と社会保障制度の安定化を目指します。

 まずは、基本健診を受診することで現状を把握し、フレイル予防に取り組みましょう。

※フレイルとは、「加齢により、心身が老い衰えた状態」のことです。フレイル状態のことをそのままにしておくと、心身の状態がさらに低下して健康障害を招きやすくなります。しかし、早期に取り組むことで改善することができます。

フレイルを予防するために(厚生労働省ホームページより) [PDFファイル/1.49MB]

三原市健康診査について

事業全体のイメージ

事業全体のイメージ [PDFファイル/305KB]

データ分析・健康課題等の把握

 医療専門職(保健師等)が医療や介護、健診結果等のデータを分析し、地域の健康課題を把握します。

高齢者に対する個別的支援

 保健師、管理栄養士、歯科衛生士等により、疾病予防、重症化予防をはかり、医療が必要な場合は受診勧奨を行います。

糖尿病重症化予防

 75歳以上の人で、基本健診の結果から、空腹時血糖126mg/dL以上、またはHbA1c6.5%以上で、糖尿病未治療の人に対し、保健師等が訪問し、個別相談、保健指導を実施することで、フレイルや生活習慣病の重症化、心身の機能低下等の予防をはかります。

低栄養予防

 75歳以上の人で、基本健診結果及び後期高齢者の質問票から、BMI20以下、または半年で2~3kgの体重減少のある人で、質問票や他の条件を含め、総合的に低栄養のおそれがあると判断した人に対し、管理栄養士等が訪問し、個別相談、個別指導を実施することで、フレイルにつながる低栄養の改善等をはかります。

口腔機能の維持改善

 75歳以上の人で、後期高齢者の質問票で、固い物をかめない、またはむせがある人で、質問票や他の条件を含め、総合的に口腔機能低下のおそれがあると判断した人に対し、歯科衛生士等が訪問し、個別相談、個別指導を実施することで、フレイルにつながる口腔機能の維持改善をはかります。

通いの場等を活用した健康教室・健康相談

健康教育・健康相談

集団支援

 住民全体でいきいき百歳体操を実施している団体に対し、保健師、看護師、管理栄養士、歯科衛生士、リハビリ専門職、地域包括支援センター職員等で、体力測定、質問票を確認し、フレイル予防等に関する集団健康教育や健康相談、保健指導を実施します。

個別支援

 集団健診の結果相談会来所者に対し、保健師、看護師、管理栄養士、歯科衛生士等が個別相談、保健指導を実施します。これらの機会を活かして状態を把握し、結果に応じて、支援の必要な方には、受診勧奨や適切なサービスへつなぎます。

事業実施の効果

集団支援(ポピュレーションアプローチ)

 ポピュレーションアプローチでは、通いの場等において、管理栄養士、歯科衛生士、リハビリ専門職等が健康教室や相談を行うことで、栄養、口腔機能、運動の重要性を認識してもらい、専門職に気軽に相談できるようになる等の効果が現れています。個別目標を立ててもらい、目標達成に向けて自主的に取り組むことで、通いの場への参加継続、体力の維持・向上につながっていると考えられます。

個別支援(ハイリスクアプローチ)

 ハイリスクアプローチでは、例えば、生活習慣病や予防の大切さについて指導することにより、かかりつけ医への相談につながったり、次年度の基本健診結果が改善している好事例が現れています。口腔については、歯科受診をためらっていた人が、歯科衛生士の指導により受診につながった例もありました。

集団支援(ポピュレーションアプローチ)結果

令和5年度
実施団体数 実施回数 参加実人数 個別目標達成率 継続参加率 体力維持割合
8団体 24回 119人 88.1% 66.0% 91.9%

個別支援(ハイリスクアプローチ)結果

令和5年度
  支援実人数 支援回数 個別目標達成率 効果
糖尿病重症化予防 22人 70回 94% 43%が空腹時血糖値・HbA1c値が維持・改善
低栄養予防 42人 81回 100% 79%が体重の維持・改善
口腔機能の維持改善 12人 21回 100% 50%が固い物のかみにくさ、飲み込みにくさが改善

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