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川口家文書目録
令和3年度から始まった『古文書整理ボランティア』の皆さんの活動の成果をもとに目録を作成しています。
川口家とは?
川口家は、関が原の合戦(1600年)後,広島に入封した福島正則(ふくしままさのり)に招かれ、播州(現在の兵庫県)から三原に移り住んだ川口久右衛門尉宗助(かわぐちきゅうえもんじょうそうすけ)が始祖となります。
宗助は、旧知の間柄であった福島正則から仕官の誘いをうけますが、これを断り町人として、城下町・三原の西町の町割りを担いました。宗助は、「川口屋」を名乗り酒造業を中心に家を発展させました。宗助の子孫になると「西川口屋」と「東川口屋」に別れますが、支配が浅野氏に変わった後も、西川口屋は三原町人の最上位の御目見え町人(おめみえちょうにん)として、東川口屋は代々西町の町年寄り(まちどしより)として、町の中心的な役割を担い続けました。
川口家文書とは?
江戸時代、三原西町で主に酒造業を営み、代々町年寄を勤めた東川口家(東川口屋)に伝来した、江戸中期以降の文書群です。点数は10,000点以上におよびます。古文書は、町方支配に関係するものも多く、当時の三原の町の様子を伺うことのできる資料となります。
昭和10年(1935)年に当主(当時の)川口國次郎氏から寄贈されました。