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まちづくり三原が挑戦する、経産省DAO実証プロジェクトを支援!
株式会社まちづくり三原(代表取締役:赤利 俊彦、以下 まちづくり三原)が、経済産業省の「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」(外部リンク)における、関係人口創出のための分散型自律組織(以下 DAO)を構築し、令和6年11月18日(月曜日)から実証を開始します。
その中で三原市は、DAO参加メンバーの獲得や継続性の高い運用に向けたアドバイスなど、自治体の側面から多くの支援を行っています。
なお、このDAOについては、島根県海士町の一般財団法人ふるさと魅力化財団(代表理事:大江 和彦、以下 ふるさと魅力化財団)との共同実証事業であり、その構築にあたっては、一般社団法人Hiroshima Web3 協会(代表理事:平石 尚、以下 Hiroshima Web3協会)が担当しています。
左から、ふるさと魅力化財団 東條ゆかり氏、海士町 青山達哉氏、岡田吉弘市長
Hiroshima Web3協会 平石尚代表理事、海士町 中川覚敬副町長、まちづくり三原 泉太貴氏
Hiroshima Web3協会 進藤史裕氏、経済産業省 中国経済産業局 菊地雄太氏
DAOについて
DAO(ダオ Decentralized Autonomous Organizationの略語)は、絶対的な権限を持つ所有者や管理者が存在しない、所属するすべてのメンバーがお互いフラットな関係である組織をいいます。
DAOのイメージ
管理者がいないので、組織内のルール決めや新しいことに取り組む提案などの意思決定はメンバーの投票で行いますが、その内容を可視化し、さらに改ざんなどの不正ができないよう、ブロックチェーン技術でデジタル実装された中で運用されます。
まちづくり三原「MACHIDUCREW DAO」の概要
まちづくり三原が実証を開始した「MACHIDUCREW DAO」は、「関係人口創出に役立てる三原市への貢献」を目的としており、貢献した実績は可視化され、その度合いに応じて様々な「ごほうび」を享受することができますが、主に次のような特徴を持っています。
MACHIDUCREW DAOの概要
まず、最初の特徴は、DAO内の活動についてゲーム性を持たせていることです。「自治体への貢献」という一見すると堅いようなテーマを、あたかもロールプレイングゲームに参加しているかのように楽しめるアプリケーション上で実現します。DAOのメンバーは、アプリケーション内で提示された「クエスト」と呼ばれるお題をクリアすると、あらかじめ表示されたポイント(Yassa Coin)を受領し、そのポイントを使うことで、自分自身のDAOにおけるレベルがアップし、さらにそのレベルに応じて、三原市の特産品などを獲得する設定もできます。
また、DAOの継続性にとって必要となる、基金を設置する機能を持っている点も大きな特徴のひとつです。基金に集められたお金は、関係人口創出のためのプロジェクト等に使用することができますが、基金の使用にあたっては、DAOのメンバーがそれぞれのレベルに応じた裁量で投票を行い、可否を決定します。またDAOのメンバーは、基金を使用することが決定したプロジェクトへの参加もできるため、DAOにおける自分のレベルが基金の使用に直接関係することとなり、DAOのメンバーどうしが競って三原市へ貢献するようなマインドの醸成にも繋がるものと考えています。
島根県海士町およびふるさと魅力化財団との連携
まちづくり三原が本事業の高い成果を得られるよう、三原市においても島根県海士町およびふるさと魅力化財団と、関係人口創出に向けた事例を共有するなど、より密接な連携を図り、「MACHIDUCREW DAO」へのアドバイスやアイデア提案などを引き続き行います。
MACHIDUCREW DAOが挑む未来に向けた連携
今回MACHIDUCREW DAOのスタート時は、「祭り」や「イベント」の担い手支援などの小さなクエストではありますが、三原市中心市街地の活性化に向け、今後は医療福祉、教育、観光、交通、住まいといった多岐にわたる分野の課題に対してもクエストやインセンティブを設定していくことを目指しており、また、MACHIDUCREW DAOの活動範囲を三原市全域へと広げ、各地域の課題にも解決できるような新たな仕組み構築にも挑戦していこうとしています。
三原市はこのビジョンを共有し、新たな官民連携モデルの構築によるさまざまな支援を行います。