三原市街のすぐ南、そこはもう瀬戸内海。穏やかな海に大小無数の島々が点在する、美しい景観が広がっています。なかでも筆影山や竜王山の展望台から眺める多島美は圧巻で、瀬戸内海随一とも評されています。

江戸時代後期の儒者・頼山陽（らいさんよう）が、海に映る形が筆のように見えることから命名したと伝わる筆影山と、その南西に連なる竜王山。どちらも山頂からの展望が見事で、瀬戸内海国立公園の一部に指定されています。

小佐木島、佐木島、因島…大小の島々が見下ろせ、晴れた日には遠く四国山地までが間近に。竜王山からなら、しまなみ海道の10橋のうち7橋までも一望できます。瀬戸内海随一の絶景という評判も納得です。

JR三原駅から、筆影山の山頂下の駐車場まで車で約20分、竜王山の山頂付近の駐車場までは約30分。運転に十分注意しながら、絶景を目指してドライブへ。

三原駅からJR呉線でひと駅、須波駅を中心とした須波町は、海が見渡せる美しい街です。ロケーションを生かしたグルメスポットも注目で、シーサイド散策の際に立ち寄りたい素敵なお店がいっぱいです。

地産地消の本格イタリアンが楽しめるTrattoria di Miramare FURUOKAは、海沿いに立つ絶景レストラン。海に向かって一列に並ぶカウンター席やテラス席からはもちろん、テーブル席など、店内のあらゆる場所から瀬戸内海の景観が眺められる贅沢なロケーションが人気です。

漁師から毎朝仕入れる「やっさダコ」などの新鮮魚介や、地野菜、地鶏など、地元産にこだわった食材を巧みに取り入れた本格イタリアンを提供。景色で、料理で、瀬戸内海ならではのお楽しみがたっぷりと楽しめる１軒です。

JR須波駅から徒歩3分、国道185号線沿いに立つ古民家カフェ＆宿 むすびは、築100年の建物をリノベーションした和カフェです。門をくぐると日本庭園が広がり、その向こうに瀬戸内海を望むこともできます。

建物の中は、美しく落ち着いた和の空間。天井の意匠などに、かつて格式ある料亭であった面影を感じることができます｡ゆったりと配置されたテーブル席に着いたら、地元食材を使用したランチや、身体に優しい手作りスイーツを味わって、贅沢な時間を過ごしてください。

JR三原駅から三原港へは、南へ徒歩5分。さらに三原港から高速船に乗ってたった14分で、瀬戸内海に浮かぶ島・小佐木島に到着。手つかずの自然が残る離島の宿へ、ショートトリップに出かけてみませんか？

新幹線の駅から一番近い離島と言われる小佐木島は、周囲が約3km、総人口が6人の小さな島です。美しい海岸線や柑橘畑など豊かな自然が魅力のこの小さな島に、2018年、宿 NAVELの学校というゲストハウスがオープンしました。

海沿いのロケーションに元々あった民家を再生。4つの客室を備えた母屋と、1棟の離れが、宿泊客を迎え入れてくれます。リーズナブルな宿泊料金にも注目です。また、ランチのみの利用や、予約すればクルージングなども楽しめます。

島に到着したら、のんびりと島内を散策して、夕食には新鮮魚介や島野菜を使った料理に舌鼓、そして夜は、満天の星空を望む贅沢な非日常体験……ゆったりと流れる島時間を、ぜひ満喫してください。