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9月29日(月曜日),室町文化体験の一つとして水墨画に挑戦しました。船木小学校の玄関ホールに飾られた水墨画の作者である中井正峰先生と,横見久子先生が来てくださり,丁寧にご指導してくださいました。
はじめに,水墨画について,「内面(心)を見て描く」「心と心の会話…心で感じたものを試行錯誤しながら描き,見た人がまた心で感じ取る」「一生懸命描いたものが人を感動させる」「努力することが大切」など,『心』の大切さをお話してくださいました。そして,水墨画の描き方を教えていただきました。蘭の葉を「細く,太く,細く」めりはりをつけるために,「くぎの頭,かまきりの胴,ねずみのしっぽ」と意識して描くとよいことを教わり,新聞紙に練習してみました。1本の葉を描くのも大変難しいのですが,子どもたちは集中し,墨の濃淡も考えながら練習していきました。そして,心をこめ,一生懸命に和紙に蘭の花を描き上げました。
体験学習後,先生方が「難しいけれど,一生懸命に描いたのがえらいねえ。」「初めて描いたのに上手に描いたね。」と,笑顔でほめてくださいました。今回描かせてもらった「蘭」は水墨画の基本ですが,墨の濃淡と線の太さで表現するのは難しいです。しかし,アドバイスをいただきながら練習をしていくうちに,子どもたちは水墨画を描くことに集中していました。やはり,「一生懸命にがんばる姿が人を感動させる」ということを,ここでも実感しました。
~ 岩本加寿美先生をゲストティーチャーに迎えて ~
10月8日(水曜日),室町文化体験学習第2弾として,茶の湯・生け花を体験させていただきました。岩本先生をはじめ4名の先生方にご指導していただきました。
心を落ち着けて花の美しさを楽しむ「生け花」,心をこめて相手をもてなす「茶の湯」・・・心を大切にした和文化のすばらしさを感じることができました。
「生け花」体験では,自分が選んだ花木で,花が一番きれいに見える向きを考えながら生けました。子どもたちは,なかなか思いきりがよく,花木にどんどんはさみを入れていました。子どもたちが心をこめて生けた,素敵な生け花が校内を華やかにしてくれました。
「茶の湯」体験では,亭主とお客に分かれ,作法を教えていただきながらもてなしの仕方を学びました。お茶菓子(岩本先生が作ってくださった「栗入り大福」)をいただき,友達にたててもらった抹茶を味わいました。子どもたちは,ふくさの扱い方に頭を悩ませていましたが,先生方の丁寧なご指導で作法を学び,上手に抹茶をたてることができました。背筋をぴんと伸ばしたきれいな正座に相手を思いやる心が表れていました。