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能地春祭り ~地域の情熱を祭りに込めて~ | ||||||||||
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| 能地春祭りは、幸崎町の人々が100年以上も前から親しんでいる、伝統の祭りです。名物のだんじりと獅子太鼓の奉納は今でも受け継がれ、人々を楽しませています。4地区からだんじりを出し、それぞれ二人の子どもが太鼓を打つのが古くからの習わしです。 「現在は全体の人数が減ってしまいましたが、祭りになると若い人たちが帰ってきて、盛り上げています。伝統を守れるのは、今いる人と町を離れたの連帯感があるからこそだと思います」と語るのは、能地春祭り保存会会長の阪田光昭さん。当初は男どうしのぶつかり合いで、けんかやけがが絶えませんでした。阪田さんは医師としての手当てで忙しい傍ら、祭りの世話をする当屋を引き受けることもしばしばありました。 元漁業組合会長の藤井孝一さんは、16歳で青年団に入り、実際に何度もだんじり担ぎを経験しました。「入ってすぐにだんじりに触れるわけではなく、先輩のお使いをこなすことからはじめました」と語る藤井さん。派手なはっぴを着て、勇ましくだんじりを担ぐまでの苦労を聞かせてくれました。 二人は、伝統行事を継承するためには、人を集めることが必要だと言います。「だんじりを展示して、他の地域の人に見てもらいたい」、「若い人のボランティアを募りたい」などアイデアを出し合いながら、祭りに対する情熱を持ち続けています。 |