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わたしの想い出24 能地春祭り

記事ID:0002882 更新日:2014年4月1日更新
 
能地春祭り
~地域の情熱を祭りに込めて~ 
地区ごとに分かれて競いあうのは昔からの慣わしですときには激しいぶつかり合いも
▲地区ごとに分かれて、だんじりが競い合うのは、昔からの習わしです▲力持ちが集まってだんじりを担ぎます。ときには激しいぶつかり合いも
藤井孝一さん阪田光昭さん
藤井孝一さん阪田光昭さん
(いずれも幸崎町能地)
「地元の人だけではなく、ほかの地域の人にも祭りを楽しんでもらいたいです」
 能地春祭りは、幸崎町の人々が100年以上も前から親しんでいる、伝統の祭りです。名物のだんじりと獅子太鼓の奉納は今でも受け継がれ、人々を楽しませています。4地区からだんじりを出し、それぞれ二人の子どもが太鼓を打つのが古くからの習わしです。

 「現在は全体の人数が減ってしまいましたが、祭りになると若い人たちが帰ってきて、盛り上げています。伝統を守れるのは、今いる人と町を離れたの連帯感があるからこそだと思います」と語るのは、能地春祭り保存会会長の阪田光昭さん。当初は男どうしのぶつかり合いで、けんかやけがが絶えませんでした。阪田さんは医師としての手当てで忙しい傍ら、祭りの世話をする当屋を引き受けることもしばしばありました。

 元漁業組合会長の藤井孝一さんは、16歳で青年団に入り、実際に何度もだんじり担ぎを経験しました。「入ってすぐにだんじりに触れるわけではなく、先輩のお使いをこなすことからはじめました」と語る藤井さん。派手なはっぴを着て、勇ましくだんじりを担ぐまでの苦労を聞かせてくれました。

 二人は、伝統行事を継承するためには、人を集めることが必要だと言います。「だんじりを展示して、他の地域の人に見てもらいたい」、「若い人のボランティアを募りたい」などアイデアを出し合いながら、祭りに対する情熱を持ち続けています。

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