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わたしの想い出13 広島大学付属三原学園

記事ID:0002875 更新日:2014年4月1日更新
 
広島大学附属三原学園
~ 自ら伸びよ ~ 
三原女子師範学校現在の校舎
▲広島県三原女子師範学校が創立された頃の正門▲昭和30年代に建てかえられてから、現在に至るまで、多くの子どもたちが学んできた小学校の校舎
 
吉永一惠さん
吉永 一惠さん
(頼兼一丁目)
 「学園内に、約80年もたっているヒマラヤ杉は、今も健在です」
 明治42年に、広島県三原女子師範学校が創立されてもうすぐ100年。現在も、広島大学附属三原学園には、多くの子供たちが元気に通っています。吉永一惠さんは、昭和31年から小学校の教諭として長年勤め、多くの子どもたちを見守ってきました。
 一年に二回あった遠足のうち、秋の遠足では、日の丸弁当を持参することが、戦時中から始まった伝統として受け継がれていました。この遠足は、粗食で体を鍛えることを目的としていて、日頃はごちそうを食べている子どもたちも、日の丸弁当を「おいしい」と言ってうれしそうに食べました。「食べ物のありがたさを感じる良い機会でした」と吉永さん。
 学園全体で行われた春の運動会では、おんぶ競争などをして、保護者とのふれあいを、また秋の運動会では、上級生と下級生のふれあいを大切にしました。
 すべての行事には目的があり、その根本となっているのが、大正時代に制定された「自ら伸びよ」という自伸会(生徒会)の信条でした。自分を磨き、人につくして感謝し、決まりを守り、力を合わせて互いに伸びていこうという意味を持つこの信条を、子どもたちは胸にきざんできました。そして今の時代にもしっかりと生きています。
 「子どもたちには、自分が大切にされていることを感じながら育ってほしい。物質的なことではなく、心のぬくもりを伝えていこうとすることが、家庭や地域に求められているのではないでしょうか」と語ってくれました。

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