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昔遊び ~ 遊びが育む豊かな心 ~ | |||||||
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半田 靖夫さん (本郷町南方) 「新高山城跡の遊歩道には、特有の自然があって興味深いですよ」 | 「子どもの頃は、上級生に連れられ、いろいろなことをして遊びました」と語るのは、本郷町在住で、82歳の半田靖夫さん。当時の子どもたちは、自然の中から何かを見つけては、遊び道具になるよう、工夫していました。半田さんにとっても、山はかっこうの遊び場でした。木の枝を折って隠れ家にしたり、山桜をかまで削って、ぶちごまを作ったり、竹を見つけて、チャンバラごっごをしたり。 大勢の子どもたちが輪になって遊ぶ中では、けんかをすることもありました。しかし、人とのつきあいの中でこそ、相手を傷つけない程度の力加減がわかるようになるのではないか、と半田さんは言います。 旧正月前の恒例行事は、親せき一同が集まって行うもちつき。家族との懐かしい想い出です。よもぎ、きび、あわを混ぜたもちなど、種類もさまざま。とてもたくさん作るので、大きなかめに中で水もちにして貯蔵し、4月はじめ頃まで食べていました。 「先日ふと目をやると、外で子どもたちが遊んでいて、いい風景だなと思いました。少子化の時代なので、子ども一人ひとりを宝のように思います」と話す半田さん。冬の日ざしの暖かさや、野に咲く花の美しさなど、自然の中に感動を見つけてほしいと、笑顔で語ってくれました。 |