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たこを食べよう

記事ID:0003123 更新日:2014年2月17日更新

 三原市名物の「たこ」は,刺身,天ぷらなどの食べ方のほかに,多くの加工品となって,私たちの舌を楽しませてくれます。そのたこの加工品の中でも,ユニークな商品で知られる「ゑびす家」さんに話を聞きました。
 ゑびす家は,和洋菓子の製造・販売を手掛けています。今回は営業部長の桑田忠昌さんにお話を伺いましたが,桑田忠昌さんの祖父が,初代として大阪で商売をはじめ,戦時中に三原へ移り住み以来約60年三原市で営業しています。現在の社長は桑田忠昌さんの父親で2代目となります。
 ゑびす家の名の由来は,商売の神様である七福神のゑびすさんからきているそうです。現在城町に製造工場を持ち,駅前店,マリンロード店,天満屋地下店と駅周辺に3店舗を有し,港の売店,天満屋内の喫茶店と合わせて,従業員17人で営業しています。

ゑびす家さんのページはこちら
三原のたこ料理,お菓子の紹介はこちら(商工会議所のページ)

ゑびす家の皆さん
▲写真左が桑田忠昌さん

ゑびす家の「たこ」の入った商品は?

 「たこもみじ」,「たこパイ饅頭」,「たこせん」の3種類で,「たこ3部作」と呼んでいます。その中で最も人気のあるのが「たこせん」で,ゑびす家の全商品約30種類の中でも一番の売れ筋です。
 商品は,社長を中心に作っていますが,アイデアはみんなで出し合ってます。

たこ3部作
▲たこ三部作

たこ3部作の歴史を教えてください。

 今から約20年前に現在の社長が,「三原名物のたこを全国にPRできないか」と考え,たこのお菓子作りに取り組み,当時漫才ブームの影響もあって,一番知名度のあった「もみじまんじゅう」の中に「たこ」を入れて作ったのが,「たこもみじ」です。発売当初はテレビや新聞の取材が殺到するなど,相当な話題になりました。ただし,めずらしさが先行したのでしょうか,その後はそんなに売れませんでした。
 そこで,次の商品開発に取り組み,8年後に「たこパイ饅頭」を開発しましたが,こちらもインパクトほどは売れませんでした。
 そして,さらに3年後に開発したのが「たこせん」です。「たこせん」はその当時「甘いものは悪」といったような世評を受けて,「甘くないお菓子」を開発する中で生まれたもので,旨味が一番濃いたこの足先を使用しています。
 また,「たこもみじ」は,中身を“あんこ”から“クリームチーズ”に変えて,改良をほどこし,味も進化していますよ。

ゑびす家さんはホームページを活用しておられますが?

 ホームページを見ての注文も数はそんなに多くないですが,入ってきています。ただ,ゑびす家としては,お客さんに直接お店に来ていただいて,買ってもらうことがあくまで基本です。おみやげとして,うちの商品を食べた人が,もう一度食べたいと自ら注文するためにホームページを開いています。ですから,帰省の際のおみやげの影響でしょうね,8月後半や1月中旬などはアクセスが集中するんです。

これからも新しいたこ関連の商品が出る可能性はあるのでしょうか?

 皆さんの嗜好は常に変化しています。商品もそれに合わせて変えていかなければなりません。今すぐではないですが,新しい商品も登場するでしょう。
 たこの商品に限らず,お客さんからはいろいろな声をいただきます。10人が食べて10人みんなが「おいしい」と言ってくれることはまずありません。ですからわれわれは常に研究し続ける必要があるのです。

 「三原名物のたこをPRしなければ」という郷土愛と,お客さんに喜んでもらいたいという職人魂の合作である「たこ3部作」。三原を代表するおみやげの一つとして,今も進化し続けているようです。
 実は,私も知っていながら食べる勇気がなかった「たこもみじ」を今回初めていただきました。「クリームチーズがうまい!たこによく合ってる。」その味のバランスに驚きを隠せませんでした。恐るべき職人技!ゑびす家さんの商品開発にはこれからも期待せずにはいられませんね。


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