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指導がついてなかった教育教材への注意喚起

記事ID:0002269 更新日:2014年2月17日更新

指導がついていなかった教育教材

 指導がついていなかった教育教材

相談 

 自宅に帰ると,大きなダンボール箱が2つも届いていた。
不審に思って,家族に聞いてみた。すると,一週間前,電話がかかってきて,「お子さんの学力テストをしませんか」と言われ,その後訪問してきた業者から「専門の指導員が細かく指導します。教材は指導要領に沿ってつくられています」と長時間にわたって勧められた。下の子のお迎えの時間も迫っており,早く切り上げたいと思って,また家庭教師を頼めるならと思い,契約書にサインした,という。
開封して中身を見ると,小学1年生から中学3年生までのドリルや参考書,DVDがびっしりと入っていた。同封されていた契約書面を見ると,「教材一式」として「総支払額115万2千円」と書いてある。家庭教師のことは,内容に書かれていない。
しかも月末にきた家庭教師は,この教材は一切使わずに指導をして,指導料金は一回8千円だと言う。
教材だけの契約であれば,契約はしなかった。解約したい。

解説と結果

子どもの教育に熱心な親を狙った悪質商法です。
手口としては,

  • 「お子さんの教育についてどう考えていますか」「成績はどうですか」などと,何度もしつこく電話が続く。
  • 「一度テストをしてみませんか」と訪問を迫る。
  • 訪問後,「うちの教材は,教師が使う指導要領に即している」「塾に行くよりも安くつく」「専門の指導員が丁寧に説明する」などの言葉で契約を促す。
  • 長時間粘る。
  • 契約書面には,「役務 無」となっている場合が多い。・結局,家庭教師は来ない。
  • クーリング・オフを申し出ても,「教材はセット販売。もう開封しているから(クーリング・オフ)はできない」と回避をする。

 今回の事例の場合,家庭教師の契約のような説明をしているにもかかわらず,実際には教材の販売のみで,指導は契約に含まれていませんでした。訪問販売にあたるため,クーリング・オフの期間が8日間ありましたが,相談は2週間目を過ぎていました。ただし,説明と実際が異なっていたこともあり,業者との交渉により,使ったドリル2冊分の代金のほかは解約・返金となりました。


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